いしさん、二段位に認定され、誠におめでとうございます。
まだお正月気分も抜ききれない1月15日の埼玉認定会、私も丁度審査員として行きました。真冬の冷たいからっ風の吹く埼玉県民活動センターですが、でもここだけは早朝から熱気があふれていました。57人の受験者は暮れも正月もなくそば打ちに励んでこられたのでしょう、ですから私もキッチリ審査をさせていただきました。
確か、石さんは1組目でしたね、あがり症と聞いていたので少し心配しましたが落ち着いてペースよくこなしていました。巻棒とのし棒を間違えて使いましたか…。そういうことはよくあります。そんな時は何事もなかったかのようにそっと戻せばいいのです。私なんか初段の認定会で借りた切り板の前後を間違えて使い、最後まで気が付かず、切り続けた覚えがあります。
さて今回、各工程で全体を見渡し、受験者の姿勢を確認しました。水回しのリズム感、こね作業時の体重の乗せ方、肘が伸びているか等、切りの姿勢も要チェック。これらは上位段になればなるほど重要ですが、実は初心者の時から注意して自分ではなかなか気づきませんので仲間同士で指摘し合い、身に着けていきたいことだと思っています。
それから今回の認定会で不思議な事がありました。受験者は一生懸命焦りながらそば打ちをしているのに一人だけ楽しそうに、気持ちよさそうにそば打ちをしているのです。
審査でぐるぐる回りその人の所に来るとやはり楽しそうに続けていました。終わったら「そば打ちは楽しいですか」と尋ねてみようと審査を続けていましたが、忙しさに紛れ、残念ながら叶いませんでした。
私ももちろんそば打ちは大好きで楽しいですが、人が見ても心地良いそば打ちをしたいものです。
さあ、石さんは二段位になられ、ますます熱が入っていくことでしょうが、今後もご自分のペースで練習を重ねていってください。応援しています。

平成29年1月20日
日本橋そばの会
会長 横田節子

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